私がスキゾイドを知ったのは、仕事上のとある飲み会に参加していた時。
一人だけ様子がおかしい子がいました。
仮にUさんとしますが、総勢12名くらいの飲み会で、なぜかUさんだけ一言も発言をせず、ずっと黙って下を向いているのです。
顔が半分以上隠れる大きなマスクをして、そのマスクの下は常に無表情。
しかも度々席を立ち、その場から外れます。
「楽しくないのかな?」
明らかにみんなの輪の中に入れない感じでした。
参加者は全員女性だったし、みんな良い人ばかりだったので、私も終始和やかに参加していたのですが、Uさんだけ様子が違います。
それが妙に目について、飲み会が終わった後で個別にUさんを呼び出し、本心を聞いてみました。
「楽しくなかった?しんどかった?」
するとUさんが、「私、社会不適合者なんです。スキゾイドなんです。」
「こういう集まりって本当に苦手で、何を話していいかわからなくて。」
「辛かったです。」と言いました。
すっごい気持ちわかる(笑)
でも私は、仕事の時は仕事と割り切って、巧みにスイッチを入れる方なので、それすら出来ないということは、相当しんどいのかなと思いました。
ていうか、スキゾイドって何だ!?
彼女から飛び出した初めて聞く単語が妙に気になって、Google先生に聞いてみました。
「スキゾイドとは・・・」
そこに出てきた検索結果を知って愕然とします。
これ、私の事じゃん!!!!!!!!!!
ていうか、なにこれ!?
全部当てはまってるんだけど(笑)
そこから怒涛のような勢いで私はスキゾイドについて調べあげ、これは間違いない、私はスキゾイドちゃんだと確信するに至りました。
私がずっと感じてきた生きづらさの原因は、全てこのせいだったのかと腑に落ちた時の衝撃といったらもう、有馬記念で万馬券を当てたくらいのインパクトがありました(笑)
あの時、飲み会に参加していなければ、Uさんと出会っていなければ、私は今でも原因不明の生きづらさを抱えたまま、ずっと生き続けることになっていたと思います。
本当はもっと早くに知りたかったですが、きっとそのタイミングだったからこそ、良かったのかもしれません。
改めて、Uさんとの出会いに感謝です。
そして、私がなぜ自分がスキゾイドであることに、なかなか気付けなかったのかというと、まず自分が精神異常者であるはずがないという強い思い込みがあったこと。
(特になぜか、発達障害やパーソナリティ障害という言葉にもの凄い抵抗があった。)
そしてもう一つは、病院に行った時、正しい診断がされなかったこと。
思えば22歳の頃、当時付き合っていた彼氏から「ちょこ何か様子がおかしいよ。病院行ってみない?」と言われて心療内科に行って、
「うつ病とアダルトチルドレンの傾向があります!」って言われたあの日から、人生が狂いだしたのです。
(ちなみにアダルトチルドレンは病名ではないので診断名として言われたわけではありませんが、その心療内科ではアダルトチルドレンが原因でうつ病を発症していると言われました。
その診療内科ではアダルトチルドレンのカウンセリングもやっていたので、先生が詳しかったのかもしれません。)
あの時に、もしスキゾイドパーソナリティ障害と診断されていたら、もっと人生が変わっていたと思います。
当時の彼氏は、私が統合失調症だと思って病院に連れていき、先生に「彼女が統合失調症みたいなんです・・・」と深刻そうに伝えてましたからね。
惜しいと言えば惜しいですが、同じスキゾでも別物ですからね。
ちなみにUさんは結婚していて、お子さんもいて幸せに暮らしています。
他人とは全く喋れないけど、家族とだけは唯一喋れるようです。
そんな感じで私はスキゾイドという言葉に偶然出会いましたが、今思えばあの時にUさんと出会ったことは必然だったんでしょうね。