元々私はブログもSNSも好きではありません。
例えネット上であっても、人との濃厚な繋がりはストレスになってしまうので、今までは出来るだけ避けてきました。
でも、2020年に世界が激変してしまいました。
コロナの影響です。
予期せぬ激動の一年に、多くの方が路頭に迷ったと思います。
ほぼ強制的にステイホームになり、嫌でも自分自身と向き合う時間が増えました。
実は、昨年一年は私にとって天国の一年でした。
スキゾイドは人との距離が近いことを嫌います。
ソーシャルディスタンスという名のもと、自主的に人と距離を取る時代になり、そんな風潮がスキゾイドにとっては、願ってもないことだったのです。
相手を尊重して一定の距離を保つことで、人は初めて自分の住みたい世界に住めるようになると思っている私にとって、昨年は本当に夢のような一年でした。
こんなに堂々とソーシャルディスタンスを取れる時代が来るなんて、奇跡ではないだろうか。
心の底から歓喜していました。
それはもう理想的なほどに、人との間に物理的な距離が置かれ、特に私にとってはトナラーがいなくなった事が何よりの感動でした。
今まで距離の近さがしんどい人はたくさんいたんだけれど、それって言えなかった。
そう思っていました。
でもそれを言ったら怒られたんです。
トナラーさんに(^_^;)
トナラーというのは、とにかく人の隣が好きで(もしくは自分なりのこだわりがあって)、公共の場所ならどこでも人の隣に寄って来る。
「どうしてこんなにスペースがたくさん空いているのに、わざわざ隣に来るの?」
その心理を考えたことすらありませんでした。
トナラーさんも決して悪気はなく、周りに人が居ないと不安を感じてしまう。
一人ぼっちにされると、急に不安感に襲われ、パニックになる。
そうして、無意識に人の近くに位置を取ってしまう。
人の近くじゃないと落ち着かないなんて、スキゾイドとまるで逆です。
(もちろん、トナラーさんにも色々なタイプがいらっしゃいます。)
でも、そういう特性を持った方々がいらっしゃることを知り、単純にもっと人間について深く学びたいと思いました。
基本、人の性格はそれぞれ個性であり、スキゾイド、ADHD、HSP、アスペルガー、統合失調症、サイコパス、、、そんなふうに分けていくことが正解なのかわかりません。
そういう意味でも、人間の在り方をより模索したい。
そんなふうに思っています。
思えば、私は幼少期からいつもアウトサイダーでした。
人間関係がうまく構築できず、いつもみんなの輪からはみ出していました。
人が嫌いなわけではない。
でも、うまく溶け込めない。
ずっと言いようのない生きづらさを感じていました。
悪気はないけど、連絡をスルーしてしまう。
飲み会や食事会、カラオケでは端っこの席で、つまらなそうにして場の空気を壊してしまう。
喜怒哀楽の感情が薄くて、いつもテンションの低いリアクションをしてしまう。
集団行動や共同作業が出来ない。
仕事では堂々としていて、何でもそつなくこなすけど、プライベートでは孤独を好み、人を寄せ付けない。
個人的なことはあまり話したがらない。
挙げればキリがありませんが、この性格のせいで、随分と多くの方に不快な思いをさせてきたように思います。
しかし自分のこの性格が、スキゾイドパーソナリティ障害(SPD)であるとわかった時、何とも言えない安堵感に包まれたのを覚えています。
思えば、幼少期からずっと母親に否定され続け、一度も親から認められることも、褒められることもなく、本来であれば人生に絶望してもいいはずなのに、この41年間、従順なひつじさんとして、よく生きてきたなぁと思います。
このブログでは、スキゾイドやその他のパーソナリティ障害の方々、またその周りにいらっしゃる方々が、スキゾイドについて理解して頂くことで、接し方のヒントを得て頂ければ幸いです。