今日は、私がスキゾイドになったきっかけを書いてみたいと思います。
私がスキゾイドを認識したのはわりと最近ですが、発症したのはたぶん幼少期。
気付いたらもうすでに、スキゾイドの特徴を持った性格が出来上がっていたので、3歳くらいにはある意味完成されていたのではないかと思います。
Wikipediaにも記載がある、
『子供の頃から「私はこれがやりたい」など、自分の意志を両親など周りの大人から否定(もしくは過干渉)され続けて育ち、自分の意志を表現しようとは思わなくなった(諦めた)人に多く見られる』
この特徴がまさにそうで、私の場合生まれてから実家を出るまで、ひたすら親から否定され続ける日々を過ごしました。
基本、私の意思は完全無視。
母親の完全な支配下で、言うなれば従順に飼いならされた羊さんであったわけです。
とにかく、私が何か言えば否定。
何か行動すれば否定。
見事に全部否定され続けます。
なぜこうなったのか。
当時、母親には理想の子育て像があり、子供にはこう育って欲しい!という強い思いがあったようなのです。
なので、私の発言が母親の理想とかけ離れていれば、当然否定されるわけです。
そうすると、どうなるか。
いつしか自ら発言すること、自分の意思を表現することを諦めるようになります。
自分なんかが何を言っても無駄なんだ。
何をやっても受け入れられないんだ。
そうして、あらゆる感情を押さえつけ、何も表現できない子供になりました。
幼稚園から中学生までは、人前で全く喋ることが出来ず、自己紹介すらまともに言えたことがありませんでした。(自分の名前を言おうとするだけで涙が出ていた)
授業中に手をあげて発言したことも皆無。
遠足も修学旅行も、文化祭も全部地獄でした。
小学生の時、ピアノを習いたくて母に言ったんですけどね。
あなたはピアノじゃなくて書道をやりなさいって言われて、勝手に知り合いの書道の先生に根回しされて、弟と2人で強引に書道教室に通わされたこともありました。
何で書道やねん!!
私はピアノがやりたいのに!!
って言えたら良かったけど、言えなかった。
弟もまだ小さかったのに、「なんで僕まで・・・」とうつむいていて、本当にかわいそうでした。
もう、そんなのばっかりです。
母親に逆らうとか、言う事を聞かないということが無理だったので、ずっと素直に従っていました。
そうして、従順な羊さんが出来上がっていったわけです。
まぁ親は命がけで子供を産んでますから、それは自分の理想通りに育てたいですよね。
たぶん必死だったのでしょう。
私は親を一度も恨んだことはないし、もはやそういう怒りの感情とか、悲しみの感情は、早々に全部なくなりました(笑)
でもスキゾイドだった事で、良かったことも実はたくさんあったので、私はひそかにこの性格を気に入っています。
ちなみに父親に関しては、子育てに全く無関心だったので、すべて母親に任せている感じでした。
まぁ、子育てに関して何か余計なことを言おうものなら、母親から激怒されて大変な目に遭うので言えなかったんだと思いますが(笑)
そして問題は、同居していた祖父母です。
孫がかわいくて仕方なかった祖父母は、私と弟を異常なほど過保護に育てます。
お母さんからは毎日否定される。
でも祖父母からは超絶甘やかされる。
両親は塩対応なのに、祖父母は激甘ですから、完全なダブルバインド状態です。
全くもって、心のバランスが均一に保てない状況に置かれていたのだなぁと、今思い出しても複雑な心境になります。
とはいえ、子供にとって絶対的存在はお母さん。
どれだけ祖父母にフォローされても、私はそういう祖父母の愛情を避け、母親のマインドコントロールにどんどん染まっていったのでした。
今思い返しても、3歳の頃にはすでに諦めの境地に達していたので、その時にはもう立派なスキゾイドちゃんだったのだろうと思います。
こうして振り返ってみると、なるべくしてスキゾイドになったのだなと納得せざるを得ないのでした。