子供の頃から持っていた特性が、大人になって顕在化してくる「大人の発達障害」問題。
それこそ、昔は「個性」と言われていたものが、今では「異常」になってしまう。
でも何より問題なのは、若い頃は気力や体力でカバー出来ていたものが、
中高年以降になると、それらで対処出来なくなること。
親も高齢になり、自分も歳をとり、
人生の折り返し地点に差し掛かったくらいのタイミングで、
なぜか急に、今まで誤魔化していたものが、閾値を超えて表面化してくる。
更年期や定年、身近な人との離別、子育てを終えるといった環境の変化で、
これまで見えていなかった特性が顕在化するケースが多いと、
手に力があるうちに、対処しておかなかった人たちの末路といったところだろうか。
発達障害の問題については、その問題自体を解決するというよりも、
自分自身が自分の特性とどう向き合って、
どう生きていくかを模索していく材料として使っていくこと。
斎藤一人さんが言ってたなぁ。
「人間いったん壊れたらね、ちょっとやそっとじゃあ直らないの。」って。