時々耳にする言葉で、「これ友達の話なんだけど」とか「これ知り合いから聞いた話なんだけど」という前置きをして、話を始める人がいます。
しかし、だいたいこの手の前置きがついた時は、実は自分の話であることが多いです。
こういう主語のすり替え癖は、認知が歪む原因になるので、早急に直した方がいいです。
実際、面白おかしいただの体験談で、本当に友人や知り合いの話をシェアする場合もあります。
それは全然良いのですが、問題なのは自分のリアルな体験談(主に悩み)を、別の人の話として、すり替えてしまう時。
私は人間観察歴40年ですから、この手のすり替え話はもう一瞬で見破ります。
何で分かるかというと、友人や知り合いの話なのに、あまりにも内容が詳しすぎるからです。
え?他人にそこまで詳しく話す!?
と思うくらい詳細な内容を語っている時は、だいたいその人自身の話であることが多いです。
自分の知り合いにこんな人がいるんだけど、どう思う?
・・・ってそれ、あんたの話でしょー!!
と思わずツッコミたくなるのですが、私も意味もなく嫌われたくないですから、いちいちツッコミません(笑)
別に主語を置き換えて、別の人の話として利用してもいいんですよ。
それで自分の頭の中が整理出来て、思考がスッキリするならば。
でも大抵の場合、そうはなりません。
本当の自分がどんどん誤魔化されていくので、さらに認知が歪んでおかしくなります。
もっと言うと、本当の自分ともう一人の自分がどんどん乖離していき、いずれ苦しくなります。
この思考癖は本当に危ないので、持っている方は気を付けてください。
あくまでも自分は自分。
他人は他人。
自分を他人にすることも、他人を自分にすることも出来ません。