近所の桜並木がほぼ満開で、綺麗すぎて毎日5往復くらいしている。
本当なら胃癌で30歳で死んでいたはずなのに、まさか今年も桜を見ているとは思わなかった。
奇跡。
それどころか、今年はちゃんと感情が伴った状態で桜を見ている。
これが信じられない。
桜に対して、本当にハッキリと確かに「綺麗」「美しい」という感情を感じている。
つまり、それだけしっかりと感情を取り戻しているということ。
私が以前、カウンセリングを受けていた時、先生から「アンガーマネジメントが流行った時期にうつ病患者が急増した」という話を聞いた。
そりゃあ、そうだろう。
今ならその気持ちが誰よりもわかる。
そもそも、感情というのは心と体が連動して発生しているものであり、感情が出てくる時というのは、心の反応と同時に何かしらの身体反応(ホルモンの分泌や神経伝達物質の働きなど)も起こっている。
わかりやすくいえば、心臓がドキドキする、汗をかく、身構える、笑顔になる、涙を流すなど、何かしらの体の反応が必ず起きる。
つまり、心だけが単体で動くことはなく、体も必ずセットなのだ。
そしてそれは、いつどんな時でも全て連動して動いており、悲しい時の反応、怒りを感じた時の反応、喜びを感じた時の反応は、それぞれ心と体でセットになっているのだ。
そういう、体のメカニズムを考えた時、体が自然な仕組みとして起こしている反応を無理に抑えるとどうなるか。
当然、心や体が不調になり、それがさらに進むと人格が歪む。
まさに、これがパーソナリティ障害だ。
感情を意図的にコントロールすることは、人間の仕組みに反している。
だからこれを常態的にやっていると、必ず心と体に不調をきたす。
そういう意味からも、感情の抑圧は本当に危険なのだ。
(実は感情のコントロールを日常的にやっている僧侶に、うつ病が多いというのは有名な話。)
本来、抑え込んではいけない体の仕組みを「感じたくない」という理由で無理に抑え込んでいるとどうなるか。
心と体の回路がうまく繋がらなくなり、最終的に人間が壊れていきます。
これは実は非常に危ないことであり、湧き上がってくる感情はその都度、しっかりと感じきって、全部出さないとダメなのです。
特にスキゾイドは、感情を感じることが面倒くさいという理由で、日常的に抑圧していますが、これを長年続けると、ある日急に倒れます。
私のように(笑)
人間って案外しぶといですから、限界が来るまではなんとか誤魔化して、耐えることが出来ます。
けど、それが非常に危険であるということ。
生き物として、とても不自然であるということ。
ここに気付くと、二度と感情を抑圧しようとは思わなくなります。
これはスキゾイドにとって、最も重要な回復における一つの過程となります。
「感情を少しは感じるけど、すぐに冷めちゃうんですよね~。」
というタイプの方は本当に気をつけてください。
抑えた感情はそのまま出口を失い、ずっと体の中に残ったまま、その人の体を蝕み続け、ある日突然、閾値を超えて表面に噴出します。
よほど体が丈夫で、エネルギーが余ってる人なら、一生抑圧していても死ぬまでなんとか持つ可能性はありますが、スキゾイド患者の大半は、一度はうつ病を経験しているというデータもありますので、すでにその兆候がある方は本当に注意してください。
私のようにある日突然、体が全く動かなくなり、救急車で運ばれてからでは遅いです。
このブログでは何度も書きます。
スキゾイドパーソナリティ障害は人として異常です。
当事者として、それを嫌というほど、この一年で痛感したからです。
私はその異常性に気付いて、この一年間、必死に感情を取り戻すリハビリを繰り返しました。
しんどかった。
本当にしんどかった。
でもその結果、今年は心の底から本当に感動して桜を楽しめています。
人は変わります。
変わりたくない人は変わらなくていいけど、自分の人生、親に乗っ取られたまま死にたくないと思う方は、自分の力で自分の人生を取り戻してください。
私は、親に自分の大切なものを全部奪い取られて、親の支配下に置かれたまま、残りの人生を生きていくことを望んでいません。
今まで、こんなに桜が綺麗だなんて知らなかった。
桜の下で花見をやっている人間は、全員馬鹿だから死ねばいいと思っていた。
私は今までの42年間を、スキゾイドのせいで完全に無駄にしました。
それを残りの人生を懸けて取り戻しています。
それが、私が12年前に命拾いした理由だと思っているからです。
ちなみに、うつ病になる理由は、「本来ちゃんと表現しなければいけないことを表現していないから」。
つまり抑圧が原因です。
あなたは何を隠してるんですか?
何を言っていないんですか?
本当は何を思ってるんですか?
本当はどうしたいんですか?
もう全部出しちゃったらどうなんですか。
うつ病は出すと治ります。
体からの「抑える容量がもう一杯で無理だから、早く出してくれー!!」というサインなんです。
シンプルです。
桜並木、本当に綺麗だったけど、スマホで写真を撮るという発想には至りませんでした。
人生で一度も、そんなことやった事なかったから。
そんな馬鹿みたいなことをして、人生楽しんではいけないと思っていたから。
人は美しい物を見た時、カメラに収める。
そしてそれは、どうやら楽しいらしいということを今日学びました(笑)