高校生の頃、バイト先の打ち上げで最後に皆でカラオケで歌うのが、いつもこの曲だった。
みんな楽しそうに歌ってたけど、私は何ひとつ楽しめなかった。
サビで左右に手を振りながら、全力で楽しむバイト仲間たち。
私は、ほぼ強制的に打ち上げに連れ出されたことを恨み、そのくだらない時間をずっと苦痛として耐え、そこにいるみんなを馬鹿だと思い、早く家に帰りたいと願い続けていた。
なぜなら、人間として価値のない自分は、人生を楽しんではいけないと思っていたから。
今ならきっと、誰よりもその場を楽しめると思う。