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Desperado

40歳を過ぎて、自分の人生を「何でこんな事になったのか」という形で振り返るなんて、全く想像もしていなかった。

 

 

「Desperado」

 

20代前半の頃、私の愛用ウォークマンには、いつもこの曲が入っており、何とも言えない寂寥感のあるこの曲が大好きだった。

 

 

当時は、こういう生き方こそ正義なんだと、ずっと社会に背を向け、一人で孤独に生きる人生を肯定していた。

 

そして、「Desperado」の歌詞の世界こそ、最も美しい理想の生き方だと勘違いをしていた。

 

 

しかし、そんな私をたくさんの友人や仲間たちが、「君のいる場所はそっちじゃないぞ」と手を引っ張り、何度も現実世界に引き戻した。


あれから月日が経ち、改めて歌詞をちゃんと読んでみて、私はひっくり返った。

 


「人や社会に背を向けるような生き方するなよ。

もっと愛情深く、楽しく生きていけよ。

お前の気持ちもわかるけどさ。」

 

 

まるで、イーグルスが私のために書いてくれた曲ではないか(笑)

 

 

この歌詞こそ、まさに私の生き様そのものであり、私の生き方を端的に表している曲であり、

 

そして私と同じように、俗世間から離れて一匹狼で生きる人のテーマ曲なのではないかと感じている。

 


You better let somebody love you.
Before it's too late.

 


最後の「手遅れになってしまう前に」

 

この一文の意味が分かる人とは、きっと話が合うと思う(笑)

 

 

私は幸い、手遅れになる前に、Desperadoの世界から抜け出すことが出来、蘇生した。

 


今もし、昔の私と同じように、このDesperadoの世界で生きようとする人がいたら、

 

たとえ余計なお世話だと言われようとも、

 

「おーい!そっちないぞ。こっちだぞー!」と声を掛けると思う。

 


昔、私が友達や仲間に声を掛けて救ってもらったように。

 

 

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「君は何者なんだ?」と聞かれたら、「Desperado」の歌詞を読んでくれ。

 

それが答えだと、昔の私なら言っただろう。

 

 

人生は振り返った時に、初めて理解できるようになっていると言った哲学者がいたが、自分のいた世界というのは、抜けてみて初めて気付くものなのだと痛感した。

 

そして私は、この歌詞の世界には二度と戻らない。

 

Desperado Eagles 日本語 歌詞 和訳 | ティモシーDiary

 

たくさんの和訳があり、歌詞の解釈も人それぞれだけど、この曲を作ったドン・ヘンリーグレン・フライは天才だと思う。

 

 

そして、この曲の歌詞は本当にスキゾイドの生き方そのものなので、個人的にはこの曲のタイトルを「Schizoid」に変えたいと思っている(笑)