本当の自立とは確固たる自己がありながらも、他人を必要とし、助け合えること。
一人で何でも完結できることは自立ではない。
結婚した時に思ったんだよ。
他人と共同生活が出来てこそ、本当の自立だって。
そして「何でも一人で出来なければいけない」というのも親の呪いであり、やはり人生を狂わす。
子供の頃に、協調性を養えないまま大人になった人間は、だいたい人生を詰む。
どこにも自分の居場所はなく、自分の付加価値だけで存在理由を作り、社会に何とか溶け込もうとしても、常にどこか冷めた自分がいる。
逆に一見甘やかされたように見えても、協調性がちゃんと育まれた人間は、上手に人の助けを借りながら最後まで幸せに暮らす。
一人で何でも出来る能力があっても、決して幸せにはならない。
協調性のなさと愛着の問題が、時に人を絶望にまで落とす。
自分の付加価値で作ったコミュニティや居場所などは、すべて偽り。
本当の自分、素の自分でいられる居場所を見つけられなければ、人は幸せにはならない。
(ここで言う付加価値とは、スキルとか能力とか本来の自分に後からプラスされた、努力で得たもののこと。)
長年パートナーが出来ないというのも、結局本当の自分をさらけ出せないからに他ならない。
親の呪縛はすべての価値観と目を曇らすから、いつかどこかのタイミングで外さないと、一生を棒に振ってしまうと心から思う。