ビジネスにおいて「生き残る」という言葉を頻繁に使う人は、「生きてるだけで丸儲け」とか「元気があれば何でも出来る」とか「死ぬこと以外かすり傷」みたいな言葉を座右の銘にしていることがとても多い。
そして、この手のタイプの人は、この言葉の裏で実は膨大な不安を抱えている。(もちろん本人は無意識)
「生きてるだけで丸儲け」とか「死ぬこと以外かすり傷」という言葉を使っているその裏側にはどんな前提があるのか。
これが分かるようになると、これらの言葉はとても恐ろしい言葉であることがわかります。
名言、格言もそう。
安易に脳に刷り込むと、本当に人生丸ごと詰むので要注意です。
ちなみに私も30歳で臨死体験を経験して以来、「いま与えられている時間はおまけの時間」という言葉を口癖のように言っていました。
つまり私もそっち側の人間でした(笑)
「おまけ」なんて言葉を脳に刷り込んでいたら、どんな人生になるか。
気付いて訂正出来たのが不幸中の幸いでした。
たかが認知行動療法と侮れないのは、その人がどういう前提でその言葉を使っているか、その裏側にどんな心理があるか、その人は本当は何を求めているのかなどが、手に取るようにわかってしまうことです。
何故なら、思考にはパターンがあるからです。
自分の認知の歪みを直すだけで、思いもよらない副産物が得られるのが認知行動療法。
認知や思考、行動のパターンを知り、さらにその裏側まで読み取れるようになると、簡単に人を暴くことが出来ます。
そして思うわけです。
「世の中、嘘つきばっかりだな」と(笑)
この場合の嘘つきというのは、悪質な嘘つきではなく、本人も自覚のない無意識の嘘つきです。
つまり自分で嘘をついていることに気付いてすらいない。
このからくりを知ると、人間って面白いなと思いますよ。
ただ、ここまで深くやろうと思ったら、相当強い覚悟が必要です。
出生から現在までの記憶を洗いざらい全部整理する必要があるので。
特に自分の親と向き合うことに抵抗がある人は、傷口を広げたくないなら、やらない方がいいです。
実際、かなり深い所まで自分と向き合える人はほんの数%です。
・思い出したくないことを思い出す
・忘れていた負の感覚を呼び覚ます
・抑圧し続けていた感情を解放する
これらはほとんどの人はやりたくないので、逃げたまま一生終わります。
人生を変える答えは、実はこの辛い過去の記憶の中にしかないんですけどね。