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内観の記録。その他。

魔法の杖は存在しない

心の問題に取り組んでいるとよく尋ねられる質問が、「手っ取り早く表面の痛みだけ取り除きたいのですが、よい方法はありませんか?」というもの。

 

自分とも親とも過去の出来事とも向き合いたくない。

 

でも、生きるのが辛いのは嫌。

 

 

今感じているこの表面の痛み(症状)だけ取れればそれでいい。

 

「そんな魔法の杖はありませんか?」と。

 

 

気持ちはわかるよ。

 

でも、そんな方法ないよ。

 

 

そして、そういう人たちを騙すために、潜在意識の書き換えとか、超意識にアクセスするとかヒーリングとか瞑想とかアセンションとか、色々なメソッドがあるの。

 

手っ取り早く何とかしたい人は、目先のテクニックに食いつくでしょう。

 

 

じゃあ仮に、潜在意識の書き換えをして、その場で記憶が書き換わって、一切の苦痛が消えたとする。

 

その人生、幸せ??

 

 

自分の身に起きる全ての出来事は、全部意味があって起きていて、それこそがその人の生きる意味であり、目的であるという話。

 

これは本当だよ。

 

 

だとしたら、記憶を書き換えて、症状を取り除いて、表面だけラクになったとして、その先に残るものは何?

 

仮にそんな魔法の杖を使ったら、自分が何のために生まれてきたのか、全ての出来事が何のために必要だったのか、何一つ知らずに死ぬことになるよ。

 

 

それって、もはや生まれてきた意味なくない?