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内観の記録。その他。

流れ弾の話

まず心理学界隈で言う「流れ弾」とは、人の事例を聞いて、それに自分も当てはまっている場合にもれなく一緒にダメージを受けることを言います。

 

例えばグループカウンセリングなどで、他人の事例を聞いていて、「うわー!自分にもそれあるー!」と一緒にダメージを受けることを流れ弾に当たるというわけですが、このダメージが実はかなり大きいんですよね。

 

 

何故なら完全に油断している時に急に来るから。

 

グループカウンセリングで自分の番ではない時に、他の人の話を聞いていて、「あ、別にこの話は自分と全く関係ないや・・・」と思って油断していたら、急に「うわー!」って流れ弾が飛んでくることがあるんですよね(笑)

 

 

で、この流れ弾は自分と向き合う覚悟が出来ている時には大歓迎だけれど、そうじゃない場合には当たると非常に不快であり、相手に対してイライラしたり嫌な気持ちになったりすることも多いんです。

 

何故なら、流れ弾は完全に不意打ちなので、その人が自分と向き合う覚悟が出来ていない状態だと、想像以上のダメージを受ける可能性が大きいからです。

 


例えば私だったら、自分と同じような支配、義務、否定の3重苦で育った人の事例などは流れ弾に当たりやすく、似たようなタイプのお母さんに育てられていたりすると、見事にそれが当たるわけです。

 

 

この他人の事例を見て自分もダメージを受けるという現象は、思わぬところで自分の思い込みに気付けるメリットがある一方で、全く向き合う準備が出来ていない状態で当たるのでダメージが大きく、人によってはその場で体調を崩してしまう人なんかもいたりします。


でも実はその現象こそが自分を立て直すうえではとても大切なことなので、他人の記事や呟きを見て心が反応したり、嫌な気持ちになることがあったら、まさにその部分に自分の未完了の問題が隠れていることが多いという重要なヒントにもなるんです。

 

私自身もよく他人の流れ弾に当たりますが、その時はまるでお宝を発見した気分になります。


逆に言えば、心理系のブログやコンテンツを見る時には、流れ弾にあたって嫌な思いをすることを前提に読まないとダメなので、安易に読んで当たってもそれは自己責任ですよとなるわけです。

 

ちなみに私が最近当たった弾は、原因はお母さんだと思いこんでいたけれど、実は黒幕はお父さんだったという記事。

 

 

事例が私と全く同じケースで、これは悶絶しましたね(笑)

 

流れ弾は当たった後、いかに自分と向き合って、当たった弾を丁寧に処理していくかが大事なのですが、慣れていない最初の頃はとにかくなかった事にして逃げるという方法をとってしまいがちで、慣れてくるとわざわざ自分から当たりに行けるようになります。

 

 

そんな感じで、この私のブログもうっかり読んで、嫌な気持ちになることがあるかもしれませんが、それこそがまさに反応している証拠なので、その反応した部分を丁寧に掘り下げれば、自分にとっての深い思い込みに気付いていけるのではないかなと思います。

 

 

逆に言えば、内観とか心の問題に取り組むことをやってない人に話す時は要注意だったりするので、人をかなり注意深く見る必要はありますね。

 

「例えばこういうケースがありますよ」って何気なく話した場合でも、それにうっかり当たってしまう人はいるので、あまり深い話ではなくても、心の問題を話す時には注意が必要なのです。

 

 

そういう意味では、このブログは最初から当たる可能性がありますよ!と再三書いているので大丈夫だとは思いますけどね(*'▽')