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内観の記録。その他。

認知行動療法の大切なプロセス

また今日もこれにイライラしているちょこです。

 

今日は用事があり、実家に少しだけ立ち寄ったのですが、母から聞いた話が面白すぎたので書いておきます。

 

母が昨日、胃腸科に行った時のこと。

 

 

名前を呼ばれ中の椅子で待っていると、母の一つ前に診察をしている50代後半くらいの男性と医師の声が聞こえてきたそうです。

 

 

男性「もうずっとお腹が痛くて。我慢出来なかったので心療内科に行ったんですよ。そうしたらお医者さんからうつ病ですって言われたんです。僕うつ病なんでしょうか?」

 

医師「あなた何で腹痛で心療内科なんて行くの?普通、お腹が痛かったらまず内科か胃腸科に行くでしょう。風邪だったら内科、足が痛かったら整形外科、歯が痛かったら歯医者に行くでしょう。それなのに何で心療内科なの!」

 

 

男性「・・・・」(黙り込む)

 

医師「だいたいその心療内科もおかしいよね。何で腹痛を訴えてるのにうつ病なんて診断をするの?普通、内科か胃腸科を紹介するでしょ。一体どうなってるの!で、お腹の調子は?」

 

 

男性「今もお腹が痛いです。もうずっと痛いんです。」

 

医師「じゃあ検査しますからね。腹痛があったら、まず内科か胃腸科を受診してくださいよ!」

 

 

と終始この調子で、お医者さんは呆れて怒っていたようです(笑)

 

それをカーテン1枚隔てたこちら側で聞いていた母は、笑いをこらえるのに必死だったと。

 

 

でもこれってね、全部認知の問題で意外とあるあるなんです。

 

本来自分が行くべき病院を正しく選択出来ないのもそうだけれど、お腹が痛いだけの患者にうつ病の診断をするお医者さんもおかしいんです。

 

 

そしてこれって決して笑い事ではなくて、私たちも普通にこういう歪みを持っているんです。

 

自分では気付かないだけで。

 

母の話を聞いて、自分も似たようなことやってないかなって、真剣に自分の思考や行動を振り返ってしまいました。

 

 

ちなみに母も以前似たようなことがあって、母が健康診断で血圧を測った時に担当した看護士が、上が50で下が30とかって記録に書いたらしいんですね。

 

 

で、母が胃腸科の先生に「この間血圧を測ったら低かったんですよ」って話したら、「あなたね、そんなに血圧が低かったら、とっくに倒れてますよ。その看護師ちゃんと数値確認しなかったんですか?

 

普通そこまで血圧が低かったら、もう一回測り直すなり確認するでしょう?だいたいあなたもちゃんと確認しなかったんですか?」

 

 

って散々怒られて、胃腸科で再度血圧を測ったら上が110で下が80だったんです。

 

認知が歪んでいると「確認する」「正しく理解する」ってことも出来なくなるんです。

 

 

だから、こんな些細なことでもちゃんと確認しましょうってことなんです。

 

認知ってそういう所から整えていくんですよ。

 

 

人の話を聞いていると、笑い話で流してしまいますけど、自分も意外とやってますからね。

 

そういうのを普段の生活でいかに自分で気付けるか。

 

 

これも認知行動療法の大切なプロセスなんです。

 

認知行動療法って、どうやってセルフでやるんですか?っていう人も多いですが、日常生活の全てがヒントになりますから、こういう今回の話を参考にして、自分にもズレているところがないかなって探ってみてくださいね。