私の友人で、かつて闘病仲間だった松井くんという人がいます。
彼は20代でクローン病になり、毎日生き地獄のような生活を送っていました。
毎日24時間、ナイフでお腹を切り裂かれているような痛みがずっと続き、常にトイレとはお友達。
仕事も出来ず、一日の大半をトイレの中で過ごし、それ以外は寝たきりの状態でした。
そんな彼と出会ったのはお互い20代の頃。
私もその頃、闘病生活を送っていて、共通の主治医だった甲田光雄先生を通して知り合ったのです。
私も松井くんも、甲田先生のもとで西式甲田療法という治療法をやっていました。
これがとても厳しくて、あの有名な西式健康法をベースに、甲田先生が改良を加えた療法なのですが、断食と生菜食で体を治すというまるで修行のような療法なのです。
その厳しい治療をやっている時、頻繁に電話をしてはお互い励まし合って頑張っていた友人が松井くんだったのです。
でもそれからしばらくして、甲田先生が亡くなってしまい、2人とも西式甲田療法からは離れることになり、連絡を取ることもなくなっていきました。
その後も松井くんのことはずっと気にかけていましたが、体調があまりにも辛そうで連絡をするのも申し訳ない感じだったので、彼のブログやメルマガ、SNSをフォローすることで陰ながら応援していました。
そして今から数年前だったかな。
ついに彼はクローン病が治ったのです。
もう本当に嬉しくて心から良かったと幸せな気持ちに包まれていました。
そして今日、久しぶりに元気そうな姿を見せてくれました。
元気に動いて話している松井くんを見ると、本当に感慨深いです。
今まで頑張って耐えて生きていてくれてありがとうって伝えたくなります。
松井くんが病気が治った理由は、自分の生きる目的、つまり自分が何のために命を使うのかに気付いたからです。
「俺はこの為に生きる」
それを見つけて動き出したから、健康を取り戻せたのです。
彼は今、仏教を通してお釈迦様の教えをわかりやすく伝える活動をしています。
「何のために生きるのか」
人は皆、使命を持っていて、それぞれに生きる目的があります。
それに気付いて、そのために自分の命を使えるかどうか。
ここが本当に大事なのです。
私も松井くんからは大切なことをたくさん教わりました。
是非、松井くんの元気になった姿を見て欲しいです。