寝ている時の夢の中で凄く重要なメッセージが出てきたり、起きた直後の半分寝ぼけている状態の時に、凄く深い内観が出来ていることが多いのですが、そんな時に急いで取ったメモが全く読めなさすぎて全く役に立っていないちょこです、どうもこんばんは。
本当に変性意識状態の時って何も問いかけてなくても、脳の方から重要なメッセージを送ってくるのですが、ボーッとしている状態の時に受け取ったメッセージってほとんど覚えてないんですよね。
慌ててメモを取っても、何て書いてあるか全くわからなくて一切読めないし・・・。
本当、夢を録画してもう一回見る方法とか今後開発されないですかね。
さて今日は、私が初めて内観をした時の一番最初の内観の記録を書いてみたいと思います。
そもそも内観ってどうやるの?って言うと、本当に心を無にしてただ自分と向き合うだけなのですが、そんなふうにひたすら静かな環境の中で自分の古い記憶にアクセスしようと集中していると、忘れてた昔の記憶が出てくるんですよね。
そうして私の中で一番最初に出てきた記憶が、私が3歳の時に経験したソフトクリーム事件なんです。
私が3歳になったある日、家族で清里高原へ旅行に行ったのですが、清里周辺の色々な観光地を回っていた時、とても綺麗な紫色の巨峰味のソフトクリームが売っていたんです。
私が子供の頃って、バニラかチョコのソフトクリームくらいしか見たことがなかったので、初めて見る巨峰のソフトクリームにテンション上がりまくり。
子供なので観光地でアイスが売っているのを見たら、当然すぐに欲しくなるわけです。
でも母にアイスが欲しいと言うと秒で「そんなのいらないでしょ!」と怒られるので、父に言ったら子供に甘い父は「おう!アイスか。買ってやるぞ!」とすぐに買ってくれたんですね。(相変わらず父はチョロい。笑)
売店の店員さんがソフトクリームの機械で紫色のアイスをコーンの上に乗せ、「はいどうぞ!」と差し出してくれた時、私はなんとそのアイスを受け取ってすぐに落としてしまったのです。
やっちまった!!
何ということでしょう。
夏の暑い日だったので、地面に落下したアイスがみるみる溶けていきます。
アスファルトの上に逆さまに落ちたアイス。
地面に接地している部分からどんどん溶けていき、その上に乗ったコーンが虚しく傾いている地獄絵図。
その目の前の光景を見た私は、あまりの悲しさに泣き出してしまいました。
「うわぁぁぁん!」と大泣きする私。
「何でちゃんと持たないの!」と激怒する母。
「ああ、こいつやりやがったな」という顔で笑っている父。
「まぁなんてかわいそうに」という祖父母。
そもそも私は運動神経や反射神経がとても悪いので、アイスをうまく掴めなかったんですよね。
物をよく落とすのは私あるあるなんです。
楽しみにしていたアイスを落としてしまい、もう食べれなくなってしまった事実が悲しすぎて、地面に落ちたアイスを泣きながら見つめていると祖母が、
「かわいそうにねぇ。泣かなくてもいいんだよ。おばあちゃんがもう一個買ってあげるからね。」と過保護ジャンキーの祖母が新しいアイスを買ってくれたのです。
今度は落とさないように父が手伝ってくれてアイスをしっかり持ちつつ食べていると、ここで大人たちの喧嘩が勃発したのです。
まず母が子供にすぐにアイスを買い与えた父に激怒。
「欲しいって言ったからって何ですぐに買うの?」と。
そして祖母にも、「ちょっとお義母さん、そういう事はやめてくださいよ!」と激怒。
私のせいでみんなが喧嘩になってしまってどうしようと悲しい気持ちになり、正直アイスの味なんて全くわからなかったのです。
父は別にアイスくらい買ってやってもいいだろうと言うし、祖母は子供なんか失敗する生き物なんだから、リカバリーがあってもいいでしょうと言うし、母は一貫して子供を甘やかすなと怒っているし。
アイス一つで何でこんなに揉めるのかなと、当時の私には理解不能だったのです。
(でもこの時、怖いという感情と悲しいという感情は凄く強く感じた!)
そして正直大人になった今でも、子供がアイスを落としてしまった時、もう一個買ってあげるのが正解なんだろうかというのは、未だにわからないのです。
お子さんがいるご家庭ではどうしているのでしょう。
ちなみに私はこの時のトラウマで今でもソフトクリームが苦手で、アイスはカップしか買わないし、必ず店内でしか食べれないのです。
旅先で外で食べるのが美味しいのに。
でもね、潜在意識的な視点で見れば、大人の反応を見るために子供がわざとアイスを落とす事ってあるあるらしいんですね。
今ならこの意味が凄くわかるし、私も多分それをやったんだろうなと思います(笑)
それはともかく、この出来事の記憶を思い出した時、大きく5つの思い込みを炙り出したんです。
・私はうまく出来ない
・泣くと怒られる
・失敗すると怒られる
・私はかわいそうな人間だ
・子供だからという理由で無条件に助けてもらえる、愛してもらえる
たったこの出来事だけでも、これだけの思い込みが炙り出せるわけです。
内観はこんなふうにして、自分の過去の記憶を一つずつ丁寧に整理していくのですが、これが私の初めての内観の記憶なんです。
そして私はこれを「清里ソフトクリーム事件」と呼んでいます(笑)
誰しも子供の頃ってこういう失敗をしたり怒られたりした経験があると思うんですよね。
それを一つずつ思い出していきながら丁寧に見ていくと、そこに付着している思い込みに気付けて、ついでにその時に感じた感情を全て解放出来るので、自分のためにもこういう作業をやっていって欲しいんですね。
一つ整理するごとに、どんどん心が軽くなっていくから。
人生初内観で清里ソフトクリーム事件のことを思い出し、母・父・祖母・祖父、弟に対してその人間関係を丁寧に見ていき、その時感じた感情もちゃんと解放して、無事に私は初めての内観に成功したのでした。
ちなみに弟はこの時まだ1歳だったので、その場に一緒にはいたけれど、登場人物としては何の関わりもなかったです。
お父さんにずっと抱っこされていて、終始おとなしかったので。
そして祖父は、ただ黙って私が落としたアイスを片付けていました(笑)
この最初の内観をきっかけに私はどんどん自分を掘り下げて、今ではかなり深い思い込みに自分で気付けるようになっています。
これから内観を始める人も、こんな感じでまずは最初に出てきた記憶から一つずつ見ていってみてください。
メンタルデトックスをすると、間違いなく人生が変わりますから。