時々、厳しさを正当化する人を見掛けるけれど、子供の頃から母親の不当な厳しさの中で育てられて地獄を見た私にとっては、厳しさを正当化されることに強い反発心を持ってしまう。
実際に経験したことがある人は分かってくれると思うけれど、不当な厳しさによって幸福になった人よりも、人格を損なったり、生きづらさを抱えたり、PTSDでずっと苦しみ続けている人の方が遥かに多い。
その現実を見て欲しいと私は常々思っているんです。
そして、その厳しさによって受けた大きな歪みは、内観なり哲学なり心理学なりスピリチュアルなり、何らかの方法で本人の膨大な努力によって一生かけて修正していかなければならず、下手したらその修正作業だけで一生を終えてしまう人もいるほどなんです。
私も母親の不当な厳しさのせいで、幸せになるよりも、自分の人格の歪みと生きづらさで苦しんだことの方が多かった人生なので、「子供は厳しく育てればいい」と言っている人に関しては、強い反発心をどうしても持ってしまうんです。
だって自分が同じことやられたらどう思う?
頭おかしくなるよ?
本来だったらとても幸せに生きれたかもしれない人たちが、その権利を失ってしまいかねない「不当な厳しさ」というものに対して、私はこれからも激しく抵抗し、一定以上の度を超えた厳しい教育には、強く反対し戦っていこうと思っています。