過去に私はこういう記事を書いています。
そして今日、またこのタイプの人と出会ったんです。
シンデレラコンプレックス再びの悪夢です(笑)
その人(男性40代独身)が言っていたのは、自分を淡々と磨き続けて自ら高みを目指して歩いていたら、自分にとって理想のパートナーが向こうからやってくるという話。
(来た来た、またこのタイプだよ!自己啓発系のセミナーに本当に多い。)
私は過去にXでも何度もこの話を呟いていますが、これはただの理想論なんですよね。
実際にパートナーが出来るのは、パートナーを作るための具体的な行動をした人だけであって、こういう事を平気で言う人は、まず理想と現実の区別すらついていないんです。
だから実態のない理想論を言う人に私は「じゃあ、あなたは実際いつどこでどんな形でパートナーと出会ったんですか?そして今幸せなパートナーシップを築いてるんですか?」ってかなり詳しく聞きます。
そうすると、だいたいそんな相手はいないので答えられなくて、自分のことではない抽象的な話をして誤魔化します。
(おいこら、私はあなたの実体験を聞いてるんだよ。適当な話で誤魔化すんじゃないよ。)
もうね、本当に謎の精神論を語る人にこのパターンの人が多くて、遭遇する度にうんざりします。
これ詐欺と変わらないと思いますよ。
だって、自分は高みを目指して自分を磨き続けていると言っているのに、未だにパートナーがいなくて40代になってもずっと独身彼女なしのままなんですから。(その人に彼女がいないことは他のメンバーさんからの事前情報で知っていた。)
やっていることはわりと悪質です。
何で自分がうまく行っていない方法を、堂々と相手に伝えられるんですか?と。
罪悪感ってないのかなって思いますよ。
もちろん、自分を淡々と磨き続けて自ら高みを目指して歩いていたら、それで本当に理想的なパートナーが向こうからやってきて、それで今幸せな人生を歩んでいるなら、それは理想論じゃないので堂々と話してもいいんですよ。
でも実際は違う。(独身で一人寂しく暮らしているのが現状)
でね、何でこのパターンの人に遭遇することが多いかというと、世の中にいるほとんどのセミナー講師やコンサルタントは、実態がなく表面だけ取り繕った偽りの自分で生きているからです。
理想論はいくらでも話せるけど、実体験は何も話せない。(実際、その人から彼女の話とか具体的なことを一回も聞いたことがない。)
私の尊敬するセラピストさんがいるのですが、その方は実際に何十年も業界を見てきて、本物は2%くらいしかいないと言っていました。
98%の人は現場経験がなく、理想論だけ話していると。
そのセラピストさんは、「現場はそんなに甘いもんじゃない」が口癖なのですが、恋愛において理想論を語っている人も、いざ異性を口説く場面になったら、緊張して何も喋れなくなったりするのが現場なんです。
「世の中そんなに甘くないよ」とよく言いますけど、理想論がそのまま現実になるほど世の中って本当に甘くないんです。
特に三次元の世界は行動が全てです。
出会いの場に行く
デートに誘う
相手を口説く
こういうことを具体的にしないと恋人なんて出来ないんです。
お金もいるし、時間もたくさん使うし、面倒なことも本当に多いんですよ。
でも大事なのは、そういう大変なことにもめげずに大量行動をするからこそ、現実が初めて動くわけです。
ちなみに以下は、私が尊敬するセラピストさんの言葉です。
世の中でバカ売れしているメソッドのメンターに限って現場経験がないので、机上の空論ばかりで、大金払ったのに現場のリアルな悩みに全然対応出来ないという悲惨な状態が、スピリチュアル業界の至る所で発生している。
だから、メソッドを選ぶ時は、「有名で売れているか?」より、「メンターがちゃんと現場を知っているか?」「メンターが誤魔化さずに何が本質でそこに至るプロセスを理論的に実体験を踏まえて説明出来ているか?」という視点が超重要。
と言っています。
現場を知っていたら、必ず現場の声、つまり自分の実体験を話せるはずなんです。
自分の場合はどんな風にパートナーと出会って、今どんな関係を築いていて、そこからどういうプロセスで何を学んだのかとか。
そういうのが一切なく、自分の情報は伏せて、いかにもありそうな理想論だけを言う。
(だいたいソースはネットや本で読んだ話か、友人知人の話をまとめただけ。)
そして、そういう人から話を聞いている人たちもまた問題で、まともなパートナーシップすら築いたことのない人からアドバイスをもらっていることがいかにズレているか、気付いてすらいないんですよね。
それを参考にしたところで、ミスリードにしかならないのに。
別にパートナーシップ論に限らず、ほとんどのカテゴリーでこの理想論詐欺が行われているので、これに関してはセミナーなどを受講する側がもう自分で気を付けるしかないんですよね。
私みたいに、「先生の理想はわかりましたけど、じゃあ実際先生の現実はどうなってるんですか?」って聞くとかして事実確認をしないと、それこそ一生を棒に振るくらい間違った考えに洗脳されることになります。
私のように真剣に認知のこととかに取り組んでいる人は、そういう講義を聞いても「自分はその理想論でパートナーに出会ったこともないくせに、よくそんな事を堂々と話せるよな~」と呆れながら聞いているんですが、中には他のセミナー受講生でも私と同じようにその理想論の違和感に気付く人がいて、そういう人は何も言わずに黙って離れていくんですよね。
あ、この人もうダメだなって見捨てていくんです。
これ怖いですよ。
だったら、その場で恥をかいてもいいから、まだ誰かに本音を言ってもらった方がラクなんです。
だって本人も心の中では、その理想論が叶っていない自分を知っているわけじゃないですか。
これってまともな人間だったら、その罪悪感に耐えられないと思うんですよね。
で、何でこんな話を長々と書いているかというと、実は認知行動療法で一番最初に修正されるところがここだからなんです。
人から話を聞く時、人から何かを習う時、人に何かを質問する時、ちゃんと相手の実態を確認して、現実を見ましょうってところ。
ここをやらないと、もう永遠に凄そうなことを言っている人に騙されちゃうんです。
(実際私も過去にたくさん騙されてました。笑)
だから、過去の私みたいな人をこれ以上量産しないためにも、大事な話だと思って何度も書いてるんです。
相変わらずこのブログでは耳の痛い話しかありませんが、自分と向き合う、自分を修正するとはそういうことです。
もしこの記事を読んで、自分もズレているかも?って気付けた人は、そこを修正してみてください。
常に現実がどうなっているかで答え合わせをする。
現実が変わらないままだったら、その理想論は間違っている。
これを常に意識してみてください。
特に理想論と現実が大きく違っている場合、そのギャップに苦しむのは本人ですから、そんなところに余計なエネルギーを使うのはもったいないです。
常に言動は一致させていきましょう。
ここを徹底的にやると、「なんか変だな」という違和感にすぐに気付けるようになっていきます。
その違和感こそが夢から覚める大切な感覚なので。
そして私自身もこういう事例を見ながら、自分も同じようなことをやってないかな?というのをチェックするようにしています。
私自身は経験がないのに、誰かから聞いた話やどこかで読んだ話をまるで自分事のように語り、まるでそれが真実のように伝えていたとしたら、それこそ大変なミスリードになってしまうので。
というわけで、実際に自分に実体験のない理想論を語るのは辞めましょうというお話でした。