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母親に対する根深い恨みの話

私は母親に対して、とても根深い恨みを持っています。

 

それは何か。

 

納得していないことを一方的に押し付けられた恨み

 

です。

 

 

私の母親には理想の子育て像があり、自分の子供を理想通りの立派な子供に育てるために、私に数々の理不尽なタスクを課してきたのですが、私はそれらに一切納得していなかったのです。

 

例えば、習い事なども母親が勝手に決めてきた習い事をやらなければならず、それに対して「やりたくない」と言うと「じゃあ、あなたはもうウチの子じゃないから出ていきなさい」と言って、家から閉め出されるのです。

 

 

家に置いてもらうためには、「わかりました。やります。」と言って、母親に服従するしかない。

 

これがどれだけ屈辱的だったか。

 

 

私は別の習い事をしたいと言っても一切聞いてもらえず、むしろ「あなたの意見など、どうでもいい。お母さんの言った通りに、ただやりなさい。」と言って、私の言うことやること全てを否定されるので、本当に毎日気が狂いそうだったのです。

 

そして、そんな気が狂いそうな感覚を感じたくないから、私は自分の体から全ての感覚を切り離し、感情を一切感じないようにして、ただただ従順な羊として生きていました。

 

 

そんな子供時代の本当に根深い恨みです。

 

本当は自分で決めたかった

私の意見も聞いて欲しかった

一方的にタスクを押し付けないで欲しかった

 

 

そして気持ちとして一番強かったのが、

 

母親から押し付けられた理想の教育像を一切納得していなかったのに、「私はそんなの納得していない!」と反論することすら出来ず、ただただ我慢をして飲み込むしかなかった自分の不甲斐なさなんです。

 

 

正直、施設で暮らすことになってもいいから、この精神的な虐待から逃れたかった。

 

でも私は家に置いてもらうために、親から養ってもらうという居場所を確保するために、服従という道を選んでしまった。

 

 

この悔しさは未だに乗り越えられていません。

 

本当は「嫌だ!そんなの納得していない!やりたくない!」と叫びたかった。

 

 

人間は、自分が納得していないタスクを一方的に押し付けられると、それが恨みに変わります。

 

 

皆さんも想像してみてください。

 

水球なんて全く好きじゃないのに、「あなたは今日から水球をやりなさい」と言われて、ある日突然プールに連れていかれる恐怖を。

 

 

そこで「やりたくない」と拒否したら、人格丸ごと否定されて、親から「言うこと聞かないと捨てるぞ!」と脅される恐怖を。

 

私と同じような家庭環境で育った人は、きっと親に対して私と似たような恨みを持っているんじゃないかなと思います。

 

 

私はまだこの恨みを乗り越えられていませんが、少しずつ向き合って消化しています。

 

怒りや悲しみを消化するのも大変ですが、恨みが一番向き合うのが大変ですね(笑)

 

 

今回の話は、親じゃなくても例えば社会人になってから、会社の社長や上司に理不尽な仕事を一方的に押し付けられて、嫌と言えずに引き受けてしまったとかもあると思うので、心当たりのある方はその時に感じた自分の感情と正直に対話してみてください。

 

 

そして最後に、この話には強烈なオチがあります。

 

 

それは、毎日母親からの理不尽な要求に耐え、母親の思う立派な人間になるべく服従し続けたのにも関わらず、肝心の私は社会不適合者としてまともに就職もせず、ネットビジネスや投資などをやりながら不安定な生活をし、

 

結婚もせず独身でどこのコミュニティにも所属出来ず、エキセントリックで奇行の多い、母親が目指していた理想的な人間とは全くかけ離れた宇宙人に育ってしまったことです。

 

 

そして最終的に母親から、

 

「私の子育ては失敗だった」

 

と言われて、母親を絶望させたことです(笑)

 

 

これを言われた時には「失敗って物かよ!」と思いましたよ。

 

失敗って言葉は作品には使うけど、人には使わないでしょ!と。

 

 

服従に耐えた18年間の記憶が失敗という言葉で片付けられる現実。

 

これを恨みと言わずに何と言うのでしょうか。

 

 

ちなみに、「あなたはもうウチの子じゃないから出ていきなさい」という言葉も、「私の子育ては失敗だった」という言葉も、両方とも子供に言ってはいけないNGワードの上位にランクインしてますので、子育て中の方は絶対に自分の子供には言わないように気を付けてください。

 

一生の心の傷になりますので。