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内観の記録。その他。

師匠と弟子は対等である

最近、とても興味深い出来事があったのですが、私が以前とある高額講座を受けた時の講師から急にメールが来たんですね。

 

「ちょこさん、ちょっと相談したいことがあるんですが良いですか?」と。

 

 

「何でもお気軽にどうぞ」と返事をすると、「実は今新たに講座の受講生さんを募集しているんだけど、集客が全くうまくいかなくて、やればやるほど空回りして、もうどこを修正したらいいのかわからないんですよね。ちょこさんから見て、どこがおかしいか何がダメなのか指摘してもらえませんか?」と。

 

 

まさかこんなメッセージを頂くとは思っていなかったので本当にビックリしたのですが、でもその時に思ったのは彼女は本当に信頼出来る最高の師匠だなということ。

 

普通、プライドの高い師匠なら、かつて自分が指導した弟子から逆に指導されるなんて、絶対に出来ないことです。

 

 

それを素直に教えてとか助けてとか言える師匠は本当に凄いなと思って、感動したんですよね。

 

それに対等な人間関係であれば、もはや師匠も弟子もないですから、こういう関係が築けて有難い限りなのです。

 

 

私は今でこそトレードで生活をしていますが、元々はネットビジネスで20年間生活していた人なので、実はネットマーケティングは何より得意なのです。

 

そこで集客用の資料を全て見させて頂き、弟子の私が師匠に改善点を指導するという謎の状況が起きたのですが、でも私の指摘を素直に聞き入れ、丁寧にお礼を伝えてくれた師匠に、こちらこそ感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 

 

こういう人って本当に信頼出来ますよね。

 

何故なら弱い所、ダメな所も全て見せてくれるから。

 

 

そして何より人間関係が「対等」であるということ。

 

師匠の態度が、私はあなたに技を伝授した師匠なのよ!という態度ではなかったこと。

 

 

これがもし「上下関係」で結ばれていたら、下の人にアドバイスなんてもらおうとは思わないはずです。

 

対等な人間関係

 

これは私がここ数年で最も重要なテーマにしていたものでしたが、気付いたらそういうものを自然と手に入れていたようです。

 

 

だって普通に考えて、集客の裏側(実は募集しても全然人が集まってないとか、申し込みが全然ない)なんて、恥ずかしくて弟子に相談なんて出来ませんよ。

 

それを全て開示してくれて、どれだけ有難かったか。

(と同時に、私が参加した時は結構受講生いたのに、今はそんな事になってるのかって、ちょっと寂しい気持ちもありましたけどね。)

 

 

こんなふうに内観をすれば人生がどんどん変わっていきます。

 

私の人間関係は、親(支配)と子供(服従)の上下関係から始まっていましたが、今では親子関係もかなり修復され、ほとんど対等に近い関係性になっています。

 

 

人間関係が上下でしか築けないのも認知の歪みですから、この歪みが取れると、ちゃんと対等な人間関係が築けるようになります。

 

上も下もない。

師匠も弟子もない。

 

この上なく快適です(笑)

20年分の「好き」

多分、本当に人生で初めて本気で人を好きになっている気がする。

 

その人と出会ったのは20年前。

 

20年間ずっと心の中にはいたのに、「好き」という気持ちがよく分からず、随分と長い年月が経ってしまった。

 

LIKEからLOVEに行けずに、そこで留まるスキゾイドあるある(笑)

 

淡々と愛着の問題に向き合い、ようやく「好き」という感情を取り戻した。

 

これからは絶対に恋愛に妥協はしない。

桜とすずめの戸締まり

今日は早朝からお花見に行ってきました。

 

桜が見れるスポットを色々回ってきましたが、今年も生きて桜が見れたことに本当に感動しています。

 

 

さて、「すずめの戸締まり」です。

 

この映画は以前から内観の先生にずっとオススメされていて見たかった作品なのですが、そのうちテレビでやるだろうと、地上波での放送を待っていたんですよね。

 

そしてついに昨夜、金曜ロードショーで放送されたので早速見てみました。

 

 

もうね、感動しすぎて最後の方はほとんど号泣でしたよ。

 

なぜこの映画を内観の先生がオススメしていたのか、その理由がハッキリ分かりました。

 

 

詳しくはネタバレになるので、まだ映画を見たことがない方のために詳細は書きませんが、「すずめの戸締まり」は傷ついた過去の自分を、大人になった自分が助けに行く物語なんですよね。

 

主人公のすずめは、4歳の時に東日本大震災で母親を亡くしてしまい、そのショックでずっと心に深い傷を負っていたのですが、高校生になってようやくその傷と向き合うことが出来、新しいスタートが切れる自分になれたんです。

 

 

一番最後のシーンで、すずめが幼い頃の自分を迎えに行き、深く傷ついていた小さな自分を救い出す場面はまさに内観そのもの。

 

最後に自分の力で全てを整理して、自分で扉を閉めて「行ってきます!」というセリフを言ったシーンでは、涙が止まりませんでした。

 

 

私も度々このブログで書いていますが、本当に自分を救えるのは自分だけなんです。

 

人はどこかのタイミングで覚悟を決めて、自分と向き合わねばならない。

 

そんな事を改めて教えてくれた最高の映画でした。

 

 

今辛い状況にいるけれど、なかなか最初の一歩が踏み出せない。

 

「すずめの戸締まり」は、そんな方に是非見て欲しい映画だなと思います。

感情はちゃんと感じて出すこと

感情を抑えて理性だけで生きると、もの凄くバランスの悪い人間が出来上がる。


そして、この「感情を抑える」ということをやりすぎると人格が乖離して、スキゾイドまたは統合失調症になるので要注意。

 

感情は必要があって存在しているのだから、ちゃんと感じて出すこと。

価値について

自分をデフォルメして何らかの価値を感じさせないと、自分の存在を認められない、表に出れない、そのままの自分でここに居ていいと思えない人が本当に多くてビックリする。


そしてこれが不幸の始まり。

 

 

「ありのままの自分に価値はない」という思い込みがある人は、だいたい子供時代に親に否定されたか、親以外の周りの大人に否定されたか、学校や社会、コミュニティで自分の居場所がなかった人が多い。

 

中には、親から「本当はあなたを産むつもりじゃなかった」という暴言を吐かれた悪質なケースもある。

 


こんなネガティブな記憶が自分の中に生き埋めにされたままになっていれば、それはありのままの自分に価値など感じるはずがない。

 

真の幸せとは、そのままの自分でここに居ていいと思えること。


これが腑に落ちると、もうそれだけで幸せで他に何もいらなくなる。

 

 

そこに演出なんかいらないし、逆にデフォルメすればするほど本当の自分と乖離して、より歪みが大きくなる。

 

ありのままの自分で堂々と生きられない人を見ると、この期に及んでまだそのままの自分を認めてあげられないのか、まだそんな低いステージにいるのかと思ってしまう。

 

 

若者ならともかく、40歳を超えていたらもう絶望的であり、どうしてその歳になるまで自分を放置し続けてきたのかと問いたくなる。


子供時代に親にありのままの自分でいることを許されなかった人は、ずっと自分の権利を剥奪され続けてきたってことよ?

 

つまり今でもずっと親に主導権を握られたままになっているということ。

 

 

こういう自分を救い出す作業をやらないで、今ある目先の痛みだけ端的に取り除きたいという人が本当に多いけれど、それは無理な話だし、

 

仮に一時的にその痛みが取れたとしても、根本的な問題が解決していなければ、その痛みは後々さらに酷くなって結局再発するんです。

 


ありのままの自分を受け入れられないということは、人生のスタートラインにすら立てていないということを自覚して、「私はこのままの自分でここに居ていい」と思えるようになるまで、自分と向き合うこと。

 

 

ありのままの自分には価値がないし、そんなものは誰も求めてないから、デフォルメしたものを出さなきゃ。

 

そんな事をやっているから、どんどん人格が歪んでいくんです。