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内観の記録。その他。

SAのメロンパン

昔、私がまだ普通に恋愛をしていた頃、

 

彼が「海老名サービスエリアのメロンパンが美味しいらしいよ!食べに行ってみない?」

 

と言い、2人でわざわざ東名高速に乗って、有名なメロンパンを買いに行ったことがあった。

 

 

実際に食べてみると、そんなに騒がれるほど美味しいものでもなく、

 

「そっか、まぁこんなもんだよね(^^♪」

 

と言うレベルのもので、特にテンションが上がるわけでもなく、来た時と同じ時間をかけて、また遥々家まで戻った。

 

 

そして今朝、マンションのゴミステーションにゴミを出しに行ったら、

 

近所の奥様につかまり、「石原慎太郎亡くなったわね~。数えで90歳ですって。」と話し掛けられた(別に興味ない)。

 

適当に話を合わせて家に戻ると、今度は下の階のおじいさんにつかまり地方競馬の話を30分された。

 

 

私が好きなのは中央競馬で、地方競馬には興味がない。

 

適当に話を切り上げて家に帰った。

 

 

その30分後、近所のスーパーに行こうと思い家を出ると、ばったり知り合いに出くわし、コロナの話を40分くらいされた。

 

ワクチンがどうとか感染者数がどうとか、濃厚接触者の定義とか本当にどうでもいい(興味がない)。

 

 

でも、、、

でもね。

 

今日本当に心から思った。

 

 

生きてるって、人生って、こういう何でもないようなことが幸せなんだと思う。

 

 

虎舞竜の「ロード」か!!

というツッコミはなしで(笑)

 

 

同じ地域に色々な人が生きていて、その人たちと同じ時間を共有して、死ぬまでそのコミュニティの中で生きていく。

 

それを楽しいと思えないなら、多分人生は相当つらい。

 

 

そして私も今では、人と触れ合うことは格段に楽しくなった。

 

 

冒頭の十数年前の私は、たとえデートに誘われても、「別に私、興味ないから行かない。」という態度だった。

 

人混みは嫌いだし、乗り物に酔うし、流行なんて全く興味ないし、そもそもテレビで紹介されたからとか、みんなが行ってるからという理由で、話題のスポットに行くことを極端に嫌った。

 

 

でも、なぜかメロンパンだけは行ってもいいかなと思い、車に乗った。

 

結果、楽しかった。

 

 

私が長年抱えていた「普通の人が当たり前に楽しめることを、一緒になって楽しめない。」という問題。

 

それはあのメロンパンの日をきっかけに大きく変わり、今では人生で最も大切なものの一つを教えてくれた出来事だったと思っている。