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内観の記録。その他。

本当の価値とは何なのか

私はこの世で最も美しいのは、人格が整っている人だと思っています。

 

つまり歪みが極端に少ない人。

私がこの世で本当に凄いと思う人はほとんどいません。

 

何故なら、みんな親の呪いの中で偽りの人生を生きているからです。

 

 

「価値がある」と言った時に、その人の人間性ではなく、付加価値のことを指していたら要注意です。

 

「何かが出来る」は価値ではないからです。

少なくとも幸福を前提に置いたうえでは、付加価値はむしろ足枷です。

 

ここで言う付加価値とは、元々持っていたものではなく、後天的に身に着けたスキルや知識のことです。

 

 

付加価値は所詮「付加」です。

人格レベルでどれだけ整っているかは、どれだけ親の呪いが少ないかに比例します。

 

確かにある程度価値を身につければ、他者から必要としてもらえますよ。

 

凄い人だって言ってもらえて気分も良くなります。

 

 

でも家に帰って一人になるとそのギャップに苦しむ。


自分は本当はそんなに凄い人間じゃないんだよなぁって。

 

本当の自分と表の自分が一致していないことが何より問題なんです。

 


所詮人はありのままの自分を愛してくれているわけではなく、自分の付加価値に魅力を感じ、その価値が欲しくて近づいてきています。

 

なぜなら価値はコンテンツ、または利得になるからです。

 

 

また安易に他人を凄いと思ってしまう人も同じです。

 

私が思う価値とは「ありのまま」一択です。

 

誰かを凄いと思い、その人の生き方をトレースしようとすると自分軸がなくなります。

 

 

自分軸とは「ありのままの自分」のことです。

 

そのままの自分をどれだけ自分で認めて愛せているか。

 

何も持ってなくても、そのままの自分でここに居ていいと心から思えているか。

 

ここがない人は、どれだけ表面上凄い人だと言われていても、私はそこに全く魅力を感じません。

 


何故なら、ありのままの自分を好きになれない人は、その裏側で自分の自信のなさ、自己肯定感の低さ、自尊心の低さ、そしてまだ解決出来ていない未完了の親の呪いと人知れず格闘しているからです。

 

表の自分と本当の自分のギャップ。

 

人には絶対に言えない深いコンプレックス。

 

このズレを無視していると、いずれ致命的なダメージを負います。

 

 

ちなみに相手がどういう目的で自分に近づいてきているのか、何が欲しくて一緒にいるのかをトラップにかけて試すことも出来ます。

 

このトラップにかけると、98%くらいの人は利得、つまりメリットがあるから近づいてきています。

 

素の自分と本当に一緒にいてくれる人なんて2%いれば十分です。

 


私はかつてカウンセリングで言われたんです。

 

「ちょこさんは付加価値に依存して生きてますよね。その生き方一生やるんですか?」

 

「おばあさんになっても、価値だとかスキルだとか、より良い人間になるだとか、そんなことで生きていくんですか?」って。

 

 

キツイでしょう(笑)

 

これを言われて、私は思わず閉口してしまいました。

 

何故なら、私は誰よりも真っ当に生き、世の中のことも誰よりも深く見る目を持っていると思っていたからです。

 

でも自分の事は全く見れていなかった。

 

 

つまり、私はありのままの自分には価値を感じることが出来ず、まるで鎧のように武装した知識やスキルが自分の価値だと思っていたんです。

 

でも、それを全部捨てろと言われた。

 

子供の頃から親に否定されて育った人間にとって、武装している自分を捨てることは、死を意味するくらい怖い事です。

 

 

何もない自分なんか愛されるはずがない。

 

何も持っていない自分と仲良くしてくれるはずがない。

 

せめて人前に出るために十分なだけの価値を身につけなければ。

 

そう思っていました。

 


でも、その鎧を捨てた時に初めて分かったんです。

 

自分軸っていうのは、親の呪いをちゃんと解いた人にしか持てないものなんだなって。


ちゃんと生きている人は、一見自分軸を持っているように見えますが、それは所詮親の呪いの上に成り立った偽物の自分軸であって、本当の意味での自分軸ではないということが、親の呪縛を解くと初めて体感として分かるようになるんです。

 


だから、確固たる自己を確立するには、親の呪縛から解放されることが急務なんです。

 

これは理屈ではなく、やれば本当に分かります。

 


そして、この話は非常に根が深い問題なので、別途改めてブログで詳しく書きたいと思っていますが、今日一番伝えたいことは、


誰かに凄い人間だと言われる度に、「私は本当はそんなに立派な人間じゃないのに」という思いを本当の自分は感じ取っていませんか?ということです。

 


「私は本当はそんなに立派な人間じゃないのに」と思いながら周りに流されると、結果的にそのイメージのまま突き進まねばならず、どんどん引っ込みがつかなくなり、表の自分と本当の自分のギャップを埋めることが不可能になり、いずれ破滅します。

 

 

私はこれでおかしくなった人をこの4年間で本当にたくさん見てきました。

 

テレビで報道された芸能人も含めてです。

 

 

自分で自分のこと、本当に価値のある人間だと思っていますか?

 

本当は自信がないんじゃないですか?

 

表で言われているイメージと本当の自分に違和感を感じていませんか?

 

周りに勝手に自分のイメージを崇高なものにされてしまっていませんか?

 

 

今日書いたことは、私が過去に実際に経験し通ってきた道です。

 

この心の闇と真剣に向き合って来たからこそ、今ではこうして本当の自分で生きる事の大切さを伝えています。

 

 

最後にもう一度だけ書きます。

 

本当の価値とは何か?

 

それは、

 

ありのままの自分

 

ただ、それだけです。

 

それがあなたにとっての価値なんです。

 

 

それ以上でもそれ以下でもありません。

 

もし、昔の私のように「ありのままの自分」という言葉にすら強い抵抗がある人は、親の呪縛が死活問題レベルで深刻化しています。

 

 

まずは自己受容が出来るようになること。

 

ここが親を乗り越える最初のスタートなんです。

 

 

もし仮に付加価値がその人の価値なら、その価値を落とさないために、日々自分を磨き続け、知識やスキルを体得し続け、何らかの価値を積み上げ続けなければ、その人が成長、進化をやめた時点でその人の価値はない、もしくは減るということになってしまいます。

 

でも、そんなことはない。

 

 

人はもれなくどんな人でも等しく価値がある。

生きているだけで、存在しているだけで価値がある。

 

機能不全家庭で育ち、ありのままの自分の存在を親から認めてもらった経験のない人は、まずこの事を腑に落とす必要があります。

 

 

じゃないと、一生何らかの価値を積み上げることに命を削る人生になってしまいます。

 

そしてこの生き方が苦しくなってくるのが、だいたい40歳以降。

 

だから私はカウンセラーの先生から忠告されたんです。

 

「その生き方、おばあさんになっても続けるんですか?」って。

 

 

付加価値という鎧を全部外した真の自分で、丸裸の姿で本当に幸せにならなければ、いつまでも親から強烈に植え付けられた「自己否定」をずっと背負って生きていくことになります。

 

ありのままの自分は嫌い、ありのままの自分では人前に出れない、自分の本当の姿を見られたらきっと嫌われる。

 

この思いを抑圧するのに一体どれだけのエネルギーを使っているでしょう。

 

いつまでその呪いを持ち続けるのでしょうか?

 

「あなたいつまでその生き方続けるつもり?」と問われた時、私は今の生き方で本当に幸せだし、今の自分で心から納得していると本当に言えるでしょうか?

 

 

ちなみに今回の内容はまだ序章です。

 

自分と向き合うには、ここからさらに深い掘り下げをどんどん行っていきます。

 

 

重症な人は「ありのままの自分」という言葉すら受け付けないと思いますが、そうか自分はありのままの自分を受け止めることすら出来ない位置にまだいるんだと思って、淡々と自分を救い出す作業をやってください。

 

埋もれたままの自分が、一日も早く救い出してくれるのをずっと待っています。

 

 

ちなみに、価値のある人間になりたがる人って、何のためにそれをやっていると思いますか?

 

子供の頃に自分を認めてくれなかった親への復讐、またはありのままの自分を愛してくれなかった親に今でも愛されたいという心からの渇望。

 

このためにやっています。

 

 

自分に価値をつけて立派な人間になれば、いつか親が愛してくれるかもしれない、認めてくれるかもしれない、褒めてくれるかもしれない。

 

その一縷の望みにかけてやっています。

 

それも無意識に。

 

 

つまり自分の為じゃなくて、親の為にやっているわけです。

 

ここに気付くともう付加価値なんて、どうでも良くなりますよ。

馬鹿馬鹿しいって(笑)

 

 

付加価値というのは本当に鎧みたいなもので、プロのカウンセラーの手にかかれば、

 

「それ親の呪いでやってるよね」「親のためにやってるよね」というのは一瞬で見抜かれます。

 


自分の周りに価値を欲しがる人、付加価値に魅力を感じている人ばかり集まってきたら要注意です。

 

価値じゃなくてあなたの人柄が好き、どんなあなたでも好きと言ってくれる人とだけ付き合うようにしましょう。

 

 

最後に大事なのでもう一度言いますが、価値とは知識が豊富とかスポーツが出来るとか、語学が出来るとか料理が上手だとか、世の中を他の人と違う視点で見ることが出来るとか話が面白いとか、そういうものではありません。

 

自分はそのままで価値がある。

ありのままで価値がある。

 

子供の頃に親から決して認めてもらえなかったそれを、自分で認めて愛して受け入れる。

 

これをやらない限り、スキゾイドからも永遠に抜けられません。

 

長い道のりですが、まずは自己受容。

ここをとにかくやっていきましょう。

 

 

ということで最後にまとめます。

 

・付加価値というもので周りから評価されるような生き方をしてしまうと、一度築いたそのポジションを確保するために、価値のある人でい続けなければいけなくなり、いずれその生き方が辛くなるよということ。

 

・自ら親の呪縛やまだ解決出来ていない心の問題を持っているという自覚のある人は、外側の価値よりも、内側の価値を埋める方が先ということ。

(外側の価値=知識やスキルや能力、内側の価値=そのままの自分を愛すること、自己受容)

 

・ありのままでは生きられないという自分のセルフイメージの低さをどうにかする方が先。まずはそっちが優先度の高い課題だよいうこと。

 

 

ちなみに私はこれらの問題はもうクリアしているので、今は生きるのがとてもラクです。

 

まず自己受容が出来ないと、スタートラインにすら立てませんので、ありのままの自分を愛せない人は、自分で自分を救うために死ぬ気で頑張ってください。

 

自己受容をした先に、本当の幸福があります。