「やれば出来る」「本気出せば出来る」は正直言って中二病です。
特に親が「あなたはやれば出来る子」と刷り込むのは最悪です。
これって「俺は出来る!俺は出来る!」のアファメーションと同じ心理が働くからです。
そして、やれば出来る子ってことは、じゃあやらなければ出来ない子なんですか?
やってる自分は価値があるけど、やらない自分は価値がないんですか?
という思いが同時に潜在意識に入っているので、この手のタイプの人はコツコツ努力して一見人生がうまくいっているように見えても、実は本人は苦しいんです。
無論、そんな苦しささえも感じないように感情を切っている人がほとんどなので、本気出せばどんな事でも達成出来ると信じてしまっているのが困ったことなんですけれども。
とにかく、これも親の呪いなので持っている人は早急に外すこと。
ちなみに私は親からは言われたことはないけど、祖父母からは頻繁にやられましたね。
「ちょこちゃんは、やれば出来る子だからね。凄いね、偉いね。」と。
孫かわいさに余計なこと刷り込むんじゃねぇ(笑)
で、今日この記事を読んだ人は是非「やれば出来る」と思い込まされたことの弊害とは?
これを自分で問いかけて欲しいんですね。
そして「俺は出来る!俺は出来る!」のアファメーションと同じことをやっているその心理に気付いて、この刷り込みを外して欲しいんです。
人生が激変するから。
頑張らなくてもいい世界で、イージーモードで楽しく生きられるようになるから。
そしてもう一つ。
逆パターンで、「あなたは何をやってもダメな子」と刷り込んでる親もたくさんいます。
言わずもがな、これも最悪です。
こっちはネガティブな言葉なので気付きやすいですが、「あなたはやれば出来る」の方は一見言葉がポジティブに聞こえるので質が悪いんです。
これも子供に余計なことを植え付けた親の呪いです。
親は子供に本当に余計なことばかり言うんですよ。
今現役で子育てされてる方は、間違っても自分の子供に「あなたはやれば出来る子」なんて刷り込まないでくださいね。
で、本当はこの手の思い込みは自分で問いかけて真意に気付いて欲しいのですが、せっかくなので少しだけヒント的なものを書いておきます。
・やれば出来るを信じて頑張ることで、誰かからの承認を得ようとしていませんか?
・やれば出来る=1人で頑張らなければになっていませんか?
他者と助け合ってみんなで成し遂げる感覚は持っていますか?
・もしやれば出来るという感覚を裏切って何も努力しない自分になったとしたら、どんな感覚がしますか?
・やれば出来るはそもそも条件付きの愛情と同じ。
この言葉には「やったら出来るんだからやりなさい」という意味が含まれているが、逆を言えば「やらなかったら出来ない」というもう一つの逆洗脳が入っている。
・親が子供にこの言葉を言う時は「出来るあなたなら認めてあげる」という条件が含まれていることが多い。
そして意外と塾の先生や学校の先生も、この言葉を子供に刷り込みがちなので要注意。
・やれば出来ると言っておいて、子供が自主的にやってくれれば子育てに手がかからなくていいから、親がラク出来るという狙い。
・普段は子供のことを一切褒めない親なのに、やれば出来る子でいた時だけ自分の存在価値を認めてくれた。
(これが成功体験に繋がっていると良くない)
・頑張って何かを成し遂げると親を満足させることが出来た。
頑張った自分でいたら居場所があった。
やれば出来る子でいたら、ここにいてもいいと思えた。
・そして一番の弊害はこれ!!
自分がこの価値観を持っていると、他人にも「やれば出来るでしょ、出来ないのは本気出してないだけ。」「本当はやれば出来るのに、ただやってないだけでしょ!」って思ってしまい、自分の考えを押し付けてしまうこと。(私はこれをやりまくって、色々な人を泣かせました。本当にすいませんでした。笑)
・「やれば出来る子」という思い込みを持っていることで、得ているものと失っているもの、つまりメリットとデメリットは何かをひたすら書き出す。
・親に「あなたはやれば出来る子だから」と言われた時に、当時の子供の自分は本音でどう思っていたのか、その感情感覚を思い出して感じる。
とこんな感じで軽めのヒントだけ出しましたが、ぜひここからは自分で深掘りして真意に気付いてみてください。
「やれば出来る子」・・・この思い込み一つでも、掘るとたくさん詰まってるものが出てくるので、それを一つずつ整理して外していくと価値観が激変しますよ。
そもそも「やれば出来る子」なんてラベルいらないですからね(笑)
で、基本的に陰と陽はだいたいセットなので、表向きは私は「やれば出来る」と信じていても、その裏に必ず「でもやらなければ出来ない」と思っている脳の働きがあるので、そこに気付けるようになると思い込みが外れるのが早くなります。
ただ「でもやらなければ出来ない」の方の裏面、B面っていうのは、本人にとっては不都合なので、普段は全く気付かないようにしているか、見ないようにしているために、実は見えないところで凄く悪影響になっているんです。
この裏面、B面理論はとても大事なので、自分の持っている思い込みを見ていく時に、常に真逆にひっくり返してみるという癖をつけておくといいですよ。
そしてこれはすべての思い込みに共通ですが、そもそも親の価値観を未だに持ち続け、それを採用して生きていること自体が、自分の人生を生きていない証拠なので、親からインストールされたくだらない思い込みはさっさとアンインストールして捨ててしまいましょう。
思い込みを外した時の正しいゴール地点は、出来る自分でも出来ない自分でもどっちでも価値がある!ですから。
どちらでもいいに着地出来たら成功です。
ということで、今日の話題は「やれば出来る」「本気出せば出来る」という刷り込みは悪なので、早急に外しましょうというお話でした。