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内観の記録。その他。

生き埋めにされた感情は決して死なない

今から4年前、ちょうど私が原因不明の体調不良で倒れた時に、脳科学の先生から紹介された一冊の本があります。

 

「Feelings Buried Alive Never Die」

 

日本語訳は「生き埋めにされた感情は決して死なない」です。

 

 

この本は洋書で日本語版は発売されていないので、英語が読める人しか手に取らないと思いますが、本当に良い本なので、多くの人に読んでもらいたいなと思って紹介します。

 

特に私と同じようなパーソナリティを持っている人は、絶対に読んで欲しい名著です。

 

 

幼少期に親から、毎日自分の存在を否定され続けて育ち、自分の居場所などどこにもなく、若干2歳にして離人感(自分の体が自分ではないような感覚)に苦しみ、ひどい緘黙で全く喋れない日々を過ごし、挙句母親から「どうしてこんな子になっちゃったのかしらね。私の子育ては失敗だったわ。」と吐き捨てるように言われた私が、どうして人間として立ち直ったのか。

 

それは感情を取り戻したからです。

 

 

あの妖怪ママン(悪魔のような母親)の元で暮らしていくには、私には感情が邪魔だった。

 

まともに感情を感じていたら生きていけなかった。

 

 

だから私は感情を封印した。

 

でも、それが人格の歪みの始まりでした。

 

 

内観の先生から「インサイド・ヘッド」というディズニーの映画を紹介され、「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビり」のそれぞれの感情を一から学び直し、そして「Feelings Buried Alive Never Die」を読んだ時、自分が綺麗な色を帯びて蘇生していくのがハッキリわかりました。

 

 

「生き埋めにされた感情は決して死なない」

 

正確に言うと「自分で生き埋めにした感情は、生涯消えることなく残り続ける。」ということです。

 

 

生き埋めにした感情とは、本当はこうしたかったとか本当はこれが食べたかったとか、本当はこう言いたかったとか。

 

小さい頃に本当は表現したかったけど、何らかの理由で押さえつけられて表に出せなかった感情のことです。

 

 

なので、ここで扱う生き埋めの感情とは、主に6歳くらいまでの間の親との関係性の中で生き埋めにした感情です。

 

これをどう処理したらいいか、生き埋めにした感情をそのままにしておくとどうなるか。

 

 

子供の頃にありのままの自分を受け入れてもらえなかった、何かを我慢して生きてきた人にこそ読んで欲しい本なのです。

 

実は私が読んだ時に書いた日本語版の翻訳があるのですが、著作権とか色々あるので、たとえ引用だとしてもどこまで使っていいのかわからず、なかなか紹介出来ずにいたのです。

 

 

ということで、英語が読める方は是非、英語が読めない方は辞書を片手に奮闘しつつ、読んでもらいたいなと思っています。