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内観の記録。その他。

過去の自分を許す方法

心理学の世界では、グループカウンセリングなどで他人の事例を見て、「あー!私もその思い込みあるー!」と気付くことを“流れ弾に当たる”と言いますが、久しぶりに盛大に流れ弾に当たりました。

 

今回参考にしたのはKIKOちゃんの動画です。

 

www.youtube.com


KIKOちゃんの動画を見ていて気付いたのは、


・母親にどれだけ酷いことをされても、父親が一切守ってくれなかったという深い悲しみと恨み


・幸せそうに生きている人が許せなくて、他人に八つ当たりをした過去の罪悪感


この2つです。

 


実は一つ目のは前から課題として持っていたのはわかっていたので、ずっと取り組んでいた問題ではあったのですが、二つ目のは完全に盲点で、すっかり忘れていた出来事だったのです。

 


今回、この動画をきっかけに思い出したのは、私が小学校低学年の時。


近所に、お金持ちで両親もとても優しくて絵に描いたような幸せな家庭で育っている女の子がいました。

 


顔もかわいいし、いつもニコニコして幸せそうだったので、見ていていつも嫌な気分になっていたんです。


私は毎日親の顔色を伺って、一瞬たりとも気が抜けない緊張感の中で、どうにかサバイブして自分の身を必死で守っているのに、何なんだこの差はと。

 


それである日、その子を公園に呼び出して、髪の毛を引っ張ったんです。


たぶんお母さんに編んでもらったであろう綺麗な三つ編みの長い髪の毛を引っ張って、その子を傷つけるような言葉を言ったんです。

 


その子は何も言わずに黙って家に帰りました。


その後からです。


今日、公園でした事が親にバレたらどうしよう。
あの子が喋ったらどうしよう。


生きた心地がしないとはこの事です。

 


私が家庭で抱えていたストレスを、他人を使って晴らそうとしても、晴れることはない。


それどころか、罪悪感でずっと苦しくて、自分までこの世から消えてしまいそうになりました。

 


それで、2週間くらい経った時、その子をもう一度公園に呼び出して謝ったんです。


「ごめんなさい」って。


その時私は謝ることが出来たから、この出来事はもう終わったと思って完全に忘れていました。

 


でも、実際は終わっていなかったんです。


その子に意地悪なことをしなければいけないほど、荒んでいた当時の私の心は全く癒えていなかったんです。

 


私は一番大切な自分自身をずっと放置していたんです。


KIKOちゃんも、未完了の問題はそれを完全に完了させるまで、自分の人生に影響を及ぼし続けると話していますが、本当にその通りだなと思います。