私の尊敬する与沢さんが、こんな事を言っていた。
「否定の延長にある世界は冷静で理知的であろうが、ぎくしゃくした夢のない世界」
子供が生まれてから褒めるっていうのを徹底していて2人の顔や性格ありのまま全てを受け入れてて、認めている。これは大人に対しても重要と思う。否定せず認め良い所を発見する。すると単純に自分も学べるから成長が早い。逆に否定の延長にある世界は冷静で理知的であろうがぎくしゃくした夢のない世界 pic.twitter.com/YcG5XmiJzw
— 与沢 翼 - YOZAWA TSUBASA (@tsubasa_yozawa) 2021年11月21日
これは本当にそうで、親から否定され続けて、一回も褒められたことがない私が体感しているから、もう本当に間違いない。
子供を褒めずに否定して育てたら、その子供は確実に人生を詰む。
否定されたことにより、「どうせ自分なんて」から始まる人生は本当に地獄だ。
そして、そんな自分を庇うように、外側を丁寧に取り繕って埋めていく。
でも、中身は不安や恐怖や無力感や自信のなさでいっぱい。
そしてそれを、子供自ら立て直す苦労は、親が想像を絶する大変さなのです。
冷静で理知的というのがまさに言い得て妙で、否定の先の諦めのゾーンに辿り着いた時、人は妙に落ち着いて、恐ろしいほどに賢くなっていく。
しかしそこに、愛や安らぎはない。
スティーブ・ジョブズは、「最後の言葉」という手記にこんな言葉を残しています。
「私はビジネス界において、成功してきたと言えるだろう。他人の目には、私の人生は典型的な成功例に見えると思う。
しかし私は、仕事以外では少しも喜びを感じることはなかった。
そして私は気付いた。死ぬ時に最後に持っていけるのは、愛に溢れた思い出だけなのだと。」
私も41歳でようやくここに気付き、今は毎日を全力で楽しんで、思い出を作る事だけに専念しています。
あのまま親の呪縛を解かずに、「もっと凄い人にならなきゃ」「成功して世の中に価値を与えなきゃ」なんて思っていたら、人生の最期に本当に後悔したでしょう。
なぜなら、成功や実績はこの世では有効でも、あの世では全く関係ないからです。
重要なのは、何かを成し遂げるプロセスを本人が楽しんでいたかどうかで、もし何かを達成するプロセスに楽しさを感じない、または義務でやっているのなら、まだ遊んでいた方がマシだということです。
今は昔と違って、子供を褒める教育がだいぶ増えてきたので、昔の私のように戸塚ヨットスクール並みの厳しさで育つ子供は少ないと思いますが、
もし過度に子供を厳しくしつけている親がいるとしたら、私のような人間が育つ可能性があるよ?っていうことを、さりげなく言っておきたいです。
スキゾイドになったら悲惨ですよ。
全部諦めないと生きていけないから。
その先には、本当に夢のない世界しかないから。